昨日のことです。
朝の出勤準備をしていると、玄関で母が何やら騒がしい・・・。
そのうち
「ちょっと、ちょっと早く来て~!!!」
化粧半分の顔で階段を駆け降りると、近所の○○さんちのおばさんが、シルバーカーに摑まったまま固まってて、「玄関、玄関…閉めてきて」って頼まれたから、○○さんの家の玄関の鍵を閉めてあげたら、その鍵が抜けないと言う!
まずは、数軒先の○○さんちの玄関の鍵を抜き取って(回さなきゃ、抜けないのに母はあわてて渾身の力で引っ張って、ドアと戦っていたようです

)
で、おばさんはどうしたの??「
苦しくて、う ご け な い」(小声と、ろれつが回らない)
シルバーカー(?)からやっと手を離して玄関に座ってもらうまで約5分かかりました。
体は、くの字どころか額が膝にくっつくほど・・・。
後ろから母が「筋委縮症だって言ってたよ」
そしたら、おばさんが
「
ち が う パーキンソンで動けない。主人に連絡しようとしたけど電話がかけられないから助けて…」
後ろから母が「
ん? 何言ってるの? ちっとも聞こえない」
(確かに聞き取りにくいけど、それにしても母の声は大きすぎです

)
電話番号を聞き、母に電話をしてもらうと 8○-4○1○
<現在使われていません>だって、どうする??
ねぇ、市内局番3桁にした?
(数年前まで2桁だったから、3桁は覚えにくいかな~~)
パーキンソン病って
動作緩慢(無動)、手足のふるえ(安静時振戦)、筋肉のこわばり(筋固縮)が主な症状
で、仮面様顔貌、発語障害(小声、どもる)、書字困難、手の細かい運動の障害とか
精神症状(反応が遅い、うつ状態)や歩行障害(こきざみ歩行、前かがみ、突進歩行、
すくみ足、腕振りの消失)などの症状もあり
姿勢反射障害(姿勢バランスが崩れた時によろめいたり、こけたりする)もある病気。
もちろん人によって症状は違います。下肢を触ってみると、あれれ・・・両足のこむらがえり??
おばさん、痛いでしょう?って聞いてみると
「さっきから両足がつってる! 痛くて動かせない」
(な~るほど)
で、背中を触ってみると、あれれ・・・まるで鉄板??
この、筋肉のこわばりが改善されたら起き上がれるし、救急車を呼ぶ状態でも
なさそうだし!
(一応、赤十字救急法救急員なんて認定証持ってま~す

)
上肢⇒下肢⇒背中⇒企業秘密場所…
呼吸が楽になったようで、普通に座れるようになりました。
「あんた上手だね~ 何してる人? どこで習ったの??」
ご主人の車が早く来ないかと、ウロウロしていた母が、「あら

喋れるようになった」
(息出来るの? と、おばさんに聞いてます。こんなに長く息してなかったら…

)
電話をして10分後、ご主人の到着。
「迷惑掛けてすみませ~~ん

」
当の本人は、すっと立ち上がってシルバーカーに移動して笑顔で
「ちょっと散歩に行こうと思っただけだから、帰ってこなくていいのに」
(そんなに明るく言われても…まあ…良かったですが

)
50代後半で発症して(今は60代後半)、最近は薬が効かない時があって、一人で置いておけなくって…でも今日は看病・介護している娘さんが体調悪くて病院に行ったのだそうです。
(ちょっと前にも同様の事があって、その時は近所の人が救急車を呼び、大騒ぎになったとか)
※電話をかけて、ウロウロしてた母が一番疲れたようです…アハハハ。
そして今朝
一人でシルバーカーでの元気なお散歩姿のおばさん
遠くから私を見つけて